カレー

カレーが好きだ。

月に一度はカレーを欠かさず食べている。中国にもカレーを食べられる店は結構たくさんあることに気がついたけど、どれもあまりおいしくない。でも、新しい店を見つけると挑戦せずにはいられない。

カレーというと、日本人の感覚では、煮込み料理に分類されると思うんだけど、中国のカレーは、時には炒め料理である。中華なべでピーマンとジャガイモと牛肉をカレー粉で炒めたものがカレーだったりする。まったくもって新鮮だ。こういうカレーもありだと気がついた。

だけど、やっぱり食べなれたおいしいカレーを食べたい。となると、自分で作るのがもっとも確実。で、今日は月に一度のカレーデー。

彼女に食べさせるのも目的のひとつなので、ちょっとだけ凝った。野菜はいつもと同じ定番の、ジャガイモ、たまねぎ、にんじん。にんじんを剥いたり切ったりしていると思うのは、中華料理でにんじんを使うメニューはほとんどない。多分、硬いし火の通りが悪いからだと思う。よく使われる野菜はピーマン、ナス、ジャガイモだ。どれも火の通りが早いからね。閑話休題。肉は三種類。豚のひき肉、これはコクを出すためと油をとるためでもある。少なめ。脂肪と赤身半々の牛肉、赤身だけの牛ブロック肉。二種類の肉を違う大きさに切って入れるとアクセントになってとてもうまい。ブロック肉は味の素をちょっとだけまぶして、箸で穴を作って、酒としょうゆを半々にした出汁に15分だけ漬け込む。牛乳とヨーグルト、りんごが隠し味。ルーは中辛と辛口をブレンド。肉と野菜は大きめ。ごろごろした具が自家製カレーの醍醐味だからだ。

僕の作るカレーは、毎回味が違う(安定していないとも言う)けど、今回のは間違いなくトップ3に入る出来だ。ただ、彼女はカレーの良し悪しがわからないから、いきなりこんな隠し味満載のカレーを食べて、今後のカレー人生がめちゃくちゃにならないかちょっと心配。というのはまぁ大げさだけど。

なべいっぱいに作って、まだまだたくさんあるし、いくらでも伸ばせるから、飽きるまで伸ばしながら毎日食べよう。