Ubuntu 9.04 で Subversion 1.6.5 をビルドして使えるようにするためのメモ

最近 Ubuntu の開発環境を新たに構築する必要が出てきたので、現時点の最もよい(と思われる)方法をメモしておきます。

さくらインターネットの共用サーバに Subversion + Trac をインストールする がとても参考になりました。

Subversion 1.6.3 のビルド時にコンパイルエラー は僕が昔 Ubuntu の日本のコミュニティーに質問した内容なんだけど、これは少し古くなってしまっているのと、システムにインストールしてしまっているのが難点です。

忙しい人のために

mkdir ${HOME}/tools
sudo apt-get install build-essential libssl-dev libsqlite3-dev autoconf libtool
wget -c http://labs.xiaonei.com/apache-mirror/apr/apr-1.3.8.tar.gz
wget -c http://labs.xiaonei.com/apache-mirror/apr/apr-util-1.3.9.tar.gz
wget -c http://www.webdav.org/neon/neon-0.28.4.tar.gz
wget -c http://subversion.tigris.org/downloads/subversion-1.6.5.tar.gz
tar xvfz apr-1.3.8.tar.gz
tar xvfz apr-util-1.3.9.tar.gz
tar xvfz neon-0.28.4.tar.gz
tar xvfz subversion-1.6.5.tar.gz
mv apr-1.3.8 subversion-1.6.5/apr
mv apr-util-1.3.9 subversion-1.6.5/apr-util
mv neon-0.28.4 subversion-1.6.5/neon
cd subversion-1.6.5
./configure --with-ssl --prefix=${HOME}/tools
make
make install

解説

aprapr-util、neonsubversion の下にそれぞれソースを置いておけば、自動的にビルドされるので、便利です。ただし --with-ssl などのオプションをそのまま渡しているので警告が出ます。気にしないようにしてください。

neon は現時点では 0.29.0 が最新ですが、subversion 1.6.5 が 0.28.4 を要求するので、ちょっと古いものを使用しなければなりません。

フルスペックの subversion を作ろうと思うと、あれも必要、これも必要となってしまうので、使う機能を絞っています。フルスペック subversion が欲しい方は subversion のソースにある INSTALL を読むと必要なものがすべてわかります。

今回は aprapr-util、neon、そして subversion をビルドしました。それぞれ configure で作成された Makefile は残しておくと、必要なくなったときにアンインストールが可能です。ディスクスペースに余裕があるなら取っておくことをお勧めします。

何故わざわざコンパイルするのか

Ubuntu のパッケージリポジトリにある subversion は、1.4.6 といささか古く、例えば Eclipseプラグインである Subclipse でチェックアウトしたワーキングコピーとは形式の互換性がなく、このワーキングコピーを操作することができません。

何故インストール先を /home 以下にするのか

将来的にリポジトリで配布されるようになったときに、それらと衝突するのを防ぐためです。環境変数 PATH を設定すればいいだけなので、別段不便は感じません。

*** 追記 2009/11/27

必要なライブラリをチェックするスクリプトを以下のように実行すれば、足りないライブラリをひとつずつ発見できます。

cd subversion-1.6.5
./autogen.sh