中国最大の SNS は人人网
facebook と中国の「人人网」は似てるかも。
- 実名主義
- 大学生発祥
- ユーザが多い
人人网ユーザ登録の際に、何年にどの学校を卒業したか、というのを入力する必要があって、でもそのおかげで開始と同時に数十人と一気につながりが持てるという、結構画期的なシステム。
ちなみに妻がインターネットをする理由はこの人人网のため。
人人网は、一億数千万ユーザ。ユーザのほとんどが 20 代(だと思われる)。
元々大学生限定の SNS だった(名前も「校内」といった)のが、ユーザの(そして開発者の)大学生が卒業する時期に一般に公開され、その際に名前が変わった(んだと思う)。
mixi でも農場系ゲームが流行ってると思うけど、その大元は人人网から(だと思う)。ユーザベースが違うから、遊んでる人数も桁違いで、開発にも力が入っている。特によくできていると思うのは、広告主とのタイアップで、限定アイテムがもらえるプロモーション。
たとえば:
- シャネルが広告を打ちたい
- ゲーム内にシャネルの限定アイテムが登場する
- ユーザはそのアイテムが欲しい
- アイテムをもらうには、シャネルのサイトに行って、画されたパスワードを入手する必要がある
- そのため、サイトをくまなく探す
- アイテムが手に入るし、サイトは見てもらえるし、どちらもウハウハ
というような感じ。
ソーシャルゲームとしてもよくできていて、友達の農場に行って助けたり助けられたり盗んだり利用したり。周りががんばればがんばるほど自分にも利益が出て、その逆もまた然りで。
facebook には、「いいね!」がある(人人网にも途中でできた)けど、人人网には元々「いいね!」を匿名にしたような機能が元からあって、これが人人网の中核をなしている。
たとえば、友達が面白い動画を紹介したとする。これを「いいね!」すると、オリジナル紹介者はその友達だというのがずっとついて回るんだけど(たぶんそうだよね)、人人网のは、その友達が紹介した動画を、自分が自分の友達に再紹介することができる。そうすると、自分の友達も、もしその動画が紹介するに値するなら再紹介し、この連鎖が SNS 内を駆け巡る。