ネット規制が日に日に強化

年末年始にかけて、中国のネット規制が目に見えて厳しくなっている。

ついに「はてな」も一部サービスが使用できなくなってしまった。

具体的には f.hatena.ne.jp で始まる「はてなフォトライフ」の画像が閲覧できない。

一年前から閲覧が厳しかったのは

  • 動画サイト(YouTube とか)ほぼダメ
  • マイクロ・ブログ(Twitter とか)もダメ
  • 写真共有系サイト(Flicker とか)もダメ
  • エロ系全般もダメ

という感じなんだけど、最近の規制は HTML は良くても、画像はダウンロードされない、という規制が増えている。

最近の面白いニュースとしては以下がある。


中国当局は現在、マイクロ・ブログ・サービスを提供するプロバイダーに、特定の政治的話題やデリケートな時事問題を含む投稿を検閲するよう要求している。

中国でこうしたサービスを行うには、中国当局の検閲が必要で、中国の企業であれば協力する(しかない)ので、サービスインできるんだけど、外国企業だとなかなか難しいんだと思う。

ちなみに Google も検閲に協力しているので、サービスが展開できている(ただし、自由とは程遠い)。


米紙ロサンゼルス・タイムズ(電子版)は北京発で4日、インターネットの規制や検閲が日常的に行われている中国で同日未明、約3時間半にわたりウェブサイトへのアクセス規制が解除されたと報じた。

ものすごい労力をかけてネットを規制しなければならないのは、扇動暴動が起きてしまうから、だと思う。新聞、テレビ、ラジオはアウトプットだけだから簡単だけど、インターネットはインプットもあるので、規制にかける労力は並大抵ではないと思う。

ちょっと前にオバマ大統領が訪中して


「インターネットの自由な利用、内容についての審査を行わない事を強く支持する」

と公の場で発言したんだけど、見事になかったことになってしまっていたようです。でも、この辺は日本のマスコミも同じで、「何を伝えて何を伝えないか」という取捨選択権を握っていて、それがマスコミというものだ。

今回は大手プロバイダのメンテかなにかでネットの規制が解けちゃったんだと思うんだけど、メンテ以外にも、国家主席がネットで調べ物をするときなどはその時だけ一時的に解かれるらしい。

これ、ホントかどうかわからないけど、ホントなら特権乱用すぎ。