日本語を教える難しさ

大体毎日、妻に日本語の授業をしている。

今日は「〜と思う」「〜と言った」「〜でしょう?」というフレーズを習得する課。教科書で言うと第 21 課、上冊の終盤だ。200 ページを半年かけた、ぐらいのペースだ。

さて、だんだん教えているほうがつらくなってきた。

元の日本語 変更後 元の中国語 変更後の中国語
リーさんは親切です。 リーさんは親切だと思います。 李小姐是亲切。 我觉得李小姐是亲切。
日本人はよく働きます。 日本人はよく働くと思います。 日本人很努力工作。 我觉得日本人很努力工作。

これは「〜と思う」に変換する練習なんだけど、外国人は「日本人はよく働きと思います。」という風に間違えるはず。

「働く」という動詞は、カ行五段活用だから、という説明で済むなら簡単なんだけど、活用のない母国語の外国人に活用の説明をするのは、素人の僕には難しい。

中国語を見てもらうとわかるかもしれないんだけど、中国語の変化は超簡単。

元の日本語 変更後 元の中国語 変更後の中国語
お酒があまり好きではありません。 お酒があまり好きではないと言いました。 他不太喜欢喝酒。 他说不太喜欢喝酒。
講義は役に立ちます。 講義は役に立つといいました。 演讲有用。 他说演讲有用。

「ありません」というのは本来「ある」の否定で、これに「〜と言いました」をつなげようとすると「ない」になるから不思議だ。日本語に比べると中国語は文法が簡単、というより日本語が難しすぎるんじゃないかと思ったりする。